犬島時間 作品について覚書 ヒツジ草のみちくさ日記Ⅱ
 
welcome to http://hituzigusa01.blog61.fc2.com/

 スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


--/--/-- | --:--
スポンサー広告

 犬島時間 作品について覚書 

犬島。静かな島だ。
今、島に住んでいるのは50世帯とか。

精錬所や家プロジェクトが手がけた場所は洗練された感じだが、
それは外から来た資本によって変えられた姿でもある。

実は精錬所の中の展示については混んでいてスルーしてしまったので、
中の様子はちゃんと確認できていないが。
(だから島の歴史についても、今回はきちんと学習できなかった。)

外からの動きと言う意味では、犬島時間についても言えることではある。

瀬戸内全体でアートによって過疎化を止める動きが展開されている。
(この表現が正しいのか解らないのだけど)
アートによる地域の活性化というのか?

尾道などでも古民家をアーティストに開放していると聞いた。
豊島にしても犬島にしても直島にしても、同じ動きなのかなと解釈している。

オシャレになった精錬所、家プロジェクト。
島の人はどう感じているのだろう?ふとそんな事を思う。

犬島時間についてはどうなんだろう?

でも、今回の作品からは、
アーティスト達が島の暮らしと対話しながら、
作品を作っている、そんな感じがすごくした。

以前、私も粟島に行った時に色々な事を考えた。
ずっと島に通い続けている青地さんも、色々感じているに違いない。


青地さんの展示は、モノクロの島の夜景。星野写真もあった。
開けた夜空の写真を見ながら不思議な感じがした。
静かにゆっくり流れる時間。夜空が(地球が)回っている…。
作品は古民家に飾られていたが、
窓から覗いた方角に見える空を飾っているんだとか。
島が、人が変っていっても、変らない景色。
シャッターを開けながら青地さんが見上げている夜空。
その時間を共有させてもらった感じがした。

小野耕石さんの作品は、かなり独特だ。
上手く表現できるかわからないが…
シルクプリント(版画)でインクの色の層を何層も重ね、
それを縦に切るとシマシマが出てくる、
と言うのは解っていただけるだろうか?
インクを平面ではなく小さなドットにして、
先が小さくなるように重ねていくと、
シマシマのトゲトゲになる。なりますよね?
一個一個のトゲトゲを平面に並べたり、
固体に貼り付けたりして作品を造っておられます。
前回のページの犬島時間のコンセプトのリンクに、
作品が紹介されてます。
平面の作品は…色の重なりが織物みたいで。
ユーカラ織りとかの色の重なりに似ている。
海の景色や夕方の光の入ってきたところとか。
季節によっても色合いが変る…。
そして過去の作品では、島の蝉の抜け殻や猫の頭蓋骨にも、
そのトゲトゲを一個一個貼り付けて…。
蝉の抜け殻を、何か別の得体の知れないものに変化させてしまった。
猫の頭蓋骨にいたってはもうなんと言うか…。
今年の作品は、崩れかけた島の古民家に、
椿の花と、小さな丸い盆に蜂の巣模様が飾られていた。
供物がささげられているように感じた。
船酔いなのか睡眠不足のせいなのか、
丸い盆が風にふ~っと回っているように見えた。
(追記:実際、水に浮いて動く仕掛けになっていたようです)
なんだかすごく不思議な感じがした。

宮崎郁子さんは、エゴン・シーレという画家の絵を、
立体化した人形を製作している方だ。
今回の展示は、老人と新生児。
古民家の中におわしましたよ。

これが、夕暮れの光がなくなり、
薄青い時間帯に行ったからなのか。
新生児は青白く血の気を失い、老人はうなだれて、
しかし古民家にすっかり溶け込んでいた。
生気をなくした人間の形に限りなく近い物が、
こんなに怖いと思わなかった。
…誕生も老いも死も全てが内包され、
凝縮され、封印されてしまった…
そんな感じがして怖かったのかもしれない。
作家さんのサイトをみて、
とても愛情深く造られた作品なんだなぁと思い、
怖いと思ってしまったことを少し申し訳く思った。
朝日や昼間、夕日の中とか、時間を変えたら、
違った表情が見られたのかもしれない。
でも、やっぱシュールな作品だと思った。

他の作家さんの作品も、設置されたあと、
経年変化も加味して味わいが変っていく…
作品を島が味付けしていく(サビとか草とかでね)
そんな感じのものもあっていいなと思う。

全部のアーティストさんの作品を咀嚼し切れていないのだけど、
特に印象に残った作品について覚書でした。

2012/08/24 | 01:10
<犬島時間 12’>コメント:2トラックバック:0
 コメント 
瀬戸芸の情報集めがtwitter始めた目的だったのですがそこでも当然賛否両論でした。
でもネット使ってるのにお年寄りは少ないでしょうから本当の所は私には分かりません。
侵食されて崩れそうな家が思ったよりたくさんあったし
きっと寂しくなる一方の島を活気づけたいという若い人の思いもあるだろうし
でも、一度に大勢の人達が(私も含めて)島に押しかけて環境にいいはずないとも思ったり。
そのあたりの問題は豊島で作品を作った藤浩志さんがブログに書いてらっしゃいます(フォローしてます)
直島には2度行きましたが、他の島とは観光客とのかかわり方が全然違うように感じました。
何年か続ける間に試行錯誤の上、その島にとって一番いい受け入れ方に落ち着くといいなと思います。
2012-08-25 土  00:07:16 |  URL | naomi #3un.pJ2M [編集]
藤さんさんの所、行ってみます。ありがとうございます。
直島の人たちの対応が違ったというのは、
他の方が書いてるのも見た気がします。
島の人たち全部が賛同して始まった事ではないだろうから、
賛否両論は当然なんでしょうね。
ホント時間をかけて少しずつ、落ち着くところに落ち着くのでしょう。
この瀬戸内だけではなく、どこの観光地でも出てくる問題だろうし。
島の生活の中にお邪魔することになるので、
そういう意識で伺いたいなと思います。
2012-08-26 日  21:16:08 |  URL | ヒツジ草 #nKD1BgzM [編集]
 コメントの投稿 


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事にトラックバッ クする(FC2ブログユーザー)


 
Copyright © ヒツジ草のみちくさ日記Ⅱ All Rights Reserved. Powered By FC2. 
Template Desingned by ちょwwwのけものオンライン?
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。